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「最初に悩むレイアウトの種類 2(テキストの配置と構成と強弱)」
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こんにちは、プチ美講師の久保田です。
前回の「最初に悩むレイアウトの種類1(素材要素の仕分け)」では①テキスト素材の要素の仕分け、②ビジュアル素材要素の仕分け
についてご説明いたしました。
今回は、「テキスト素材の配置と構成と強弱」についてお話しいたします。一般的に①テキスト素材の要素カテゴリーの仕分けは以下
(1)タイトル:見出し、コンテンツの中身を一言で表すテキスト(文)のこと
(2)サブコピー:タイトルを支える短い説明文
(3)キャッチコピー:テキスト素材の中でもメインとなるテキストで、見た人の心を最初につかむためのテキストのこと。
(4)リードコピー:キャッチコピーとボディーコピーの橋渡しをするテキストのこと。
(5)ボディコピー:商品やサービスの詳細を紹介するテキストのこと。「本文」「本文コピー」と呼ばれることもあります。
(6)数字情報(スペックデータ):日時や場所等の情報素材のこと。
(7) 注コピー:注目させたいテキスト情報
(8)クレジット:主催者情報、出典情報等
です。もしも上記のテキスト素材が全て全体に同じ大きさ並んでいたら、そのチラシを目にしたユーザーはどのように感じるでしょうか。
おそらく、この情報が自分にとって有用なのか即座に「ピン!」とくることが難しいでしょう。そこで素材要素に優先順位をつけて、「クライアントが告知したい情報」と「接触するユーザー」への情報の入り方をコントロールします。
大雑把には、優先させたいものを大きく扱い、その他の要素を弱めていき強弱をつけるのですが、
ここが悩みどころ、
クライアントにとって、情報(素材)は、すべて大事な告知情報です。そこで活かすのは、人間の視線行動に準拠したレイアウトの法則。
人間は、基本が横書きの情報は、左上あたりから視線を動かせていく。
基本が縦書きの情報は、右上あたりから視線を動かせてゆく、という視線行動原理があります。
この原理と、
大きいものから視線は捉える、という2つの行動原理を組み合わせたものが
経験的に標準化されたレイアウトの法則といえます。上記のテキストカテゴリー(1)〜(8)の順番は、テキストの配置と構成と強弱の整理を予定して仕分けされたものです。
基本的に、まず、この仕分けがレイアウト前の「したごしらえ」ということになりますが、
実は、このカテゴリー仕分けが出来てしまえば、レイアウトに置き換えるための予定も組まれることになります。
しかしイベント等の場合、日時、(お得感を演出する場合は)金額が大変重要な要素になりますので、(6)、(7)は優先情報になります。なみきんぐ先生のチラシの場合、告知情報と接触するユーザーは不特定な方々ですので、
まず一番に目を引かせたいのは「占い」というテキストです。(コアな占イベントの中でのブースの告知であれば「占い」というテキスト以上にどんな占いと出会えるのかのテキストが重要になります)
ユーザーにとっての重要な情報はより大きく配置します。また、テキストは色で強弱を調整することもできます。以下画像参照
(1)タイトルの中で「占」の文字をことさらに大きく構成することによってこのイベントの趣旨を一目で認知できるようにしています。
(3)キャッチコピーはユーザーとの接点を持つ「コミニュケーション・テキスト」の役割なので、
場合によってはタイトル以上に目立たせることもあります。
なみきんぐ先生のチラシの場合、(3)は(1)よりも文字の大きさは小さいですが、意図的に文字を縦組にし、視線が流れずぶつかるようにしています。気をつけたいことは告知チラシはノートではないので、情報の羅列にならないようにすること。
視線行動原理を活かした文字組を考えます。次回は「最初に悩むレイアウトの種類 3(標準的なレイアウトスタイルの考え方)」です。
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